宅建士|不動産業界18年

売却3回・購入4回経験

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はじめに:不動産の仕事をしながら、30歳で購入を決めた

「30歳、独身、分譲マンション購入」

こう書くと、少し驚かれる方もいるかもしれません。

でも私にとっては、自然な流れでした。

当時の私は不動産会社に勤め、ちょうど宅地建物取引士(宅建士)の資格を取得したタイミングでした。

毎日不動産の世界に身を置いていると、「自分の生活環境を早く固めたい」という気持ちが芽生えてくるものです。

住宅ローンの仕組み、管理費や修繕積立金の意味、査定の考え方——これらを仕事で学ぶほど、「家賃を払い続けるよりも、自分の資産になるものに支払いたい」と思うようになりました。

とはいえ、知識があるからこそ、「知らなかったら見逃していたかもしれないこと」もたくさんありました。

この記事では、実際にマンションを購入し、住んでみて気づいたことを、5つのポイントに整理してお伝えします。

「購入を検討しているけれど、何を重視すればいいか分からない」という方の参考になれば嬉しいです。


ポイント1:立地は「今の暮らし」だけでなく「将来の売却」にも直結する

購入前から、私が最も時間をかけて考えたのが立地でした。

不動産の仕事をしていると、立地は売却時に最も価格に影響する要素だということを肌で知っています。

同じ築年数・同じ広さのマンションでも、立地によって査定額が大きく変わる場面を何度も見てきました。

購入したマンションは、駅から車で10分ほどの場所にありましたが、周辺にはスーパー、ドラッグストア、複合商業施設が隣接していて、日々の買い物に困ることはほとんどありませんでした。

駅直結のにぎやかさはないけれど、近くに遊歩道があり、南側のベランダから緑も見える——「利便性と静けさのいいとこ取り」に近い立地でした。

購入時に「将来売るとしたら」という目線で選べたことは、今振り返っても正解だったと思っています。

関連記事:家を売るタイミングはいつがベスト?
マンションと戸建ての価格変化について詳しく解説しています。

立地を見るときに意識したこと

現地への訪問は、私自身、工事中の段階から何度も繰り返しました。

日照・騒音・周辺環境は、一度見ただけでは分からないことが多いです。

「もう少し確認すればよかった」と後悔しないためにも、複数回の現地訪問はおすすめします。

マンション購入前に重視したポイント

ポイント2:新築か中古かの判断は「トータルコスト」で考える

購入前、中古マンションの情報も常にチェックしていました。

リフォームして自分好みの空間にする魅力も分かっていましたし、価格面でも中古には魅力があります。

ただ、実際に新築と中古を比較したとき、設備・断熱性・間取りの質に大きな差があると感じました。

キッチン、浴室、収納、断熱材の性能——どれを取っても、築10〜20年の中古物件とは水準が異なります。

「今の快適さ」だけでなく、「将来的な修繕コスト」まで含めて考えると、新築のほうがトータルで合理的だと判断しました。

もう一つ大きかったのは、仕様変更ができる点です。

新築マンションは、契約後の一定期間、建具のデザインや収納の仕様を変更できる場合があります。

私は建具をよりシックなものに変更し、圧迫感のあった玄関収納を省いて、キッチン上部の棚も取り外すなど、いくつかの仕様を変えました。追加費用なしで対応していただき、自分らしい空間に仕上がりました。

気になることがあれば、遠慮せずに担当者に相談してみてください。

新築と中古を比較したときの考え方

「できるかどうか」を確認するだけなら、何も失いません。


ポイント3:修繕積立金は「今の金額」だけを信じてはいけない

購入にあたっての自己資金は、マンション価格の25%程度を用意しました。

住宅ローンの月々の支払いは、それまでの賃貸の家賃よりも低く設定しました。

そのかわりボーナス払いを月々のローン額の約2.5倍に設定し、余裕があるときに多めに返済できる計画にしました。

「月々の負担を軽く保ちながら、繰り上げ返済の余地を残す」という考え方で、当時の収入バランスに合っていました。

ただ、修繕積立金については、新築当初の設定金額がかなり低めだなと購入時から感じていました。

不動産の知識があったので、「これはいつか必ず値上がりする」と想像できました。

新築マンションの修繕積立金は、初期費用を抑えるために低く設定されるケースがあります。

ただし、長期修繕計画にもとづいて段階的に値上がりすることが前提です。

購入時に「将来的な値上がりを見越した計画があるか」を確認しておくことが、後から「思っていたより負担が増えた」と感じないための大切なポイントです。

また、戸数の多いマンションを選ぶメリットもここに関わってきます。

修繕積立金は住民全員で分担するため、戸数が多いほど一人あたりの負担が抑えやすくなります。

大規模修繕の際に費用が不足するリスクも、戸数の多い物件のほうが相対的に低くなる傾向があります。


ポイント4:住んでから気づいた「地味だけど大事なメリット」

実際に住み始めてから、購入前には想像していなかったことで「良かった」と感じることがいくつかありました。

ゴミ出しの自由度

曜日・時間を気にせずいつでも出せる集積所の存在は、仕事が不規則だった私にとって本当にありがたかったです。

「ゴミの日を忘れた」「出せなかった」という小さなストレスが一切なくなりました。

宅配ボックスの安心感

不在でも荷物を受け取れる、ただそれだけのことが、こんなに気楽なのかと住んでから実感しました。

再配達の手配をする必要がない毎日は、思いのほか快適です。

駐車場のロードヒーティング

雪国で暮らしていたこともあり、これは本当に助かりました。

冬の朝に雪かきをしなくていい快適さは格別で、体力的にも時間的にも大きなゆとりになりました。

プライバシーの確保

南側のベランダから見える景色に、隣の家の窓が入ってこない環境でした。

カーテンを開けたまま過ごせる開放感は、住む前にはあまり気にしていませんでしたが、実際に暮らし始めると「これがあるだけで全然違う」と感じました。

3階を選んだのは、エレベーターでも階段でも移動できる「ちょうどよい高さ」という理由からでした。

荷物が多いときはエレベーター、急ぐときや気分転換には階段——この使い分けができる点も、日々の暮らしの中でじわじわと快適さを感じています。


ポイント5:後悔したこと、そして売却を見据えて確認すべきだったこと

良かったことだけを書くのは正直ではないので、気になった点もお伝えします。

生活音(騒音)の問題

住んでから一番気になったのは、上階の生活音でした。

小さなお子さんがいる家族が住んでいたため、夜遅くや早朝の音は想像以上に気になりました。

「子どもがいるんだから仕方ない」と頭では分かっていても、繰り返されると気になってしまうものです。

マンションを選ぶとき、「構造上の防音性」は確認できても、「上下左右にどんな人が住んでいるか」は購入前には分かりません。

内覧で「静かだな」と感じても、それは日中の限られた時間帯の話です。

夜間・早朝・週末の音の状況は、実際に住んでみなければ分からないのが現実です。

事前に管理会社や販売担当者に「どんな世代・家族構成の方が多いか」を確認するだけでも、リスクのイメージが変わります。

管理組合への関わり

年に数回の総会や、順番で回ってくる役員の可能性など、「管理組合の運営に関わることがある」という点を、購入前にどれだけ意識していたかで心の準備が変わります。

私は知識として知っていましたが、実際に総会で意見がまとまらない場面を経験すると、想像とは少し違うリアルがありました。

売却を見据えて確認しておくとよかったこと

「今の家を売ることになったとき、買い手はどこを見るか」という視点で物件を選ぶと、将来の売却がスムーズになります。

関連記事:家を売るか迷ったときに整理したいこと

購入前に確認したいチェックポイント

まとめ:マンション購入は「今」と「将来」の両方から選ぶ

30歳での購入を経て、今振り返って感じることをひとことでまとめると、「今の暮らしやすさ」と「将来の売りやすさ」は、実は同じ基準で選べるということです。

立地・管理状態・修繕計画が整った物件は、今の生活の快適さにもつながりますし、将来の売却時にも評価されやすい。

この両方を意識して選ぶことが、後悔しないマンション購入の第一歩だと思っています。

「今の家を売ることを考えている」「マンションの資産価値が気になる」という方は、まず今の相場を確認することから始めてみてください。

査定を受けることは売却を決めることではなく、判断材料を手に入れることです。

不動産は、知っている人ほど後悔が少なくなります。

この記事が、あなたの物件選びや売却の判断に少しでも役立てれば嬉しいです。

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今の資産価値が気になる方へ

私自身も購入時から、

「将来売るとしたらどうなるだろう」

という視点を持っていました。

不動産の価値は、立地や管理状態、周辺環境によって変わります。

売却を決めていなくても、現在の相場を知ることは将来の判断材料になります。


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この記事を書いた人

あさこ

最後まで読んで頂き感謝します。

実体験で失敗した経験から
不動産売買のことを中心に発信をはじめました。

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