不動産売却を体験したからわかる、うまくいかないときの解決方法

「もう半年以上経つのに、問い合わせすらこない…」

「地方の古い家だから、このまま一生売れないのでは?」

家が売れない期間が長引くと、夜も眠れないほどの不安に襲われることがありますよね。

特に40代前後になり、実家の相続や住み替えに直面している女性にとって、不動産は「資産」ではなく「重荷」に感じてしまうことも少なくありません。

結論からお伝えすると、家を売れ残ったまま放置することは、雪だるま式に増える借金を抱えるのと同じくらいリスクがあります。

この記事では、不動産売却のプロの視点から、売れない時に起こる現実と、現状を打破するための具体的な対策を解説します。

この記事でわかること

  • 売れ残るときの金銭的負担
  • 売れない原因がわからないときに整理すること
  • 売却を考えている人が失敗しないための方法

私生活で売買契約を7回経験しているもと不動産業(歴18年)の私が、初心者でもわかるようにまとめています。

そのほかの記事は…

家が売れ残ることで発生する「3つの大きな負担」

売却する予定の家が空き家の場合、放置している間も、あなたのお財布からはお金が逃げていきます。

売れ残りのリスク

【急激な劣化】家は「人が住まない」と一気に腐る

窓を閉め切った家は湿気がこもり、カビやシロアリが発生しやすくなります。

数年前に松本明子さんが実家じまいに25年間、金額にして1,800万円を負担したと話題になりました。

一般的にはいくら愛着があっても同じことはできませんよね。

松本さんの例は極端ですが、売却するためには最低限の良い状態を保つ必要があります。

そこで、売却物件の管理に必要な内容についてまとめてみました。

草がぼうぼうの家をあなたは買いたいと思うか?と自分事で考えてみるとわかりやすいです。

とはいうものの定期的に通って手入れするのは想像以上に大変なこと。

売れてからと思って長期間放置すると、建物の価値も低くなり、解体費用が必要な「マイナスの資産」になってしまうのです。

  • 必要な維持管理の内容
    • 空気の入れ替え(湿気がこもるとカビが生える、虫が出てくる)
    • 水道の管理(錆が出てくる、排水から臭いが上がってくる)
    • 室内の掃除(すすがついたり、虫が落ちたり出入りしなくても汚れてきます)
    • 外回りの掃除(草刈、ゴミの撤去、動物、虫の巣がないかなど)
売れ残りのリスク

【税金の重圧】固定資産税が最大6倍に?

家が建っている土地は税金の優遇を受けていますが、放置しすぎて「特定空き家(倒壊などの危険がある家)」に指定されると、
優遇が消え、固定資産税が最大6倍に跳ね上がる恐れがあります。

参照先:国土交通省:空家等対策の推進に関する特別措置法関連資料
固定資産税の優遇措置(住宅用地特例)が解除されると、土地にかかる税金が実質最大6倍になります。

空家等対策の推進に関する特別措置法(国土交通省公式サイト)
※「特定空き家」に指定された場合の勧告により、固定資産税の優遇対象から外れる旨が明記されています。

売れ残りのリスク

【維持費の罠】住んでいなくてもかかる経費

誰も住んでいなくても、水道光熱費の基本料金、庭の草刈り代、火災保険料などはかかり続けます。

地方の家であれば、遠方の管理に通う交通費も馬鹿になりません。

必要な経費を整理して、売却が済むまでの予算だてをしておきましょう。

  • 空き家の維持にかかる費用
    • 水道光熱費の基本料金(ライフラインをつなげている場合)
    • 草刈り、交通費、委託管理料など
    • 固定資産税
    • 火災保険料(空き家だと特に高くなる可能性もある※理由:一般物件扱いに)

売却するかどうかを迷っている方は下記の記事も読んでみてください。

40代女性が直面する「実家・地方物件」特有の売却難

40代は、親の介護や自分たちの老後資金など、お金の使い道を真剣に考える時期です。

そんな中で「地方の古い実家」が売れ残るケースが増えています。

地方物件には、都市部にはない**「買い手の絶対数の少なさ」**という壁があります。

近隣の相場が下がっている、あるいは近所の目が気になって派手な宣伝ができない、といった悩みも多いでしょう。

しかし、一番の怖さは「いつか売れるだろう」という先送りです。時間が経てば経つほど、建物の資産価値(市場で売れる値段)は確実に下がっていきます。

売れない原因は「価格」か「不動産会社」か?

もし3ヶ月以上反応がないなら、原因は以下のどちらかに集約されます。

  1. 価格が相場より高い: 査定額(不動産会社が提示した売れる予想価格)にこだわりすぎていませんか?
  2. 不動産会社のやる気不足: その会社は、本当にあなたの家の魅力を伝える努力をしていますか?大手だから安心、とは限りません。

特に「一社だけに任せている」状態は、その会社の腕次第ですべてが決まってしまうため非常に危険です。

【地方・古い家】売却のよくある悩みQ&A

ここまで読んでいただき、「私の家の場合はどうなの?」と思う疑問にお答えます。

Q1. 築30年以上のボロボロの家…解体してから売るべき?

A. まずは「そのまま」査定に出してください。 解体には100万円単位の費用がかかりますが、解体しても売れる保証はありません。最近では「古民家ブーム」や「セルフリノベーション(自分で直して住むこと)」の需要があり、古くてもそのままで買いたいという人がいます。まずはプロに「解体すべきか」を相談するのが、大損を避けるコツです。

Q2. 地方の住宅街で、売りに出したことを近所に知られたくない…

A. 「買取」を選べば、誰にも知られずに売却可能です。 仲介の場合、ネット広告やチラシに掲載されますが、買取は不動産会社と直接やり取りするだけ。内覧(見学希望者)が何度も来ることもないので、ご近所に「あの家、売りに出してるわよ」と噂される心配がありません。

Q3. 仏壇や古い家具、ゴミが残ったままでも大丈夫?

A. 買取なら「現状渡し」で丸投げできるケースが多いです。 仲介だと「家を空っぽにしてから引き渡し」が基本ですが、買取業者の中には遺品整理や不用品の処分を代行してくれる会社もあります。「片付ける体力も気力もない…」という方は、そうした業者を選ぶのが一番の解決策です。

Q4. 複数の不動産会社から電話がガンガンかかってきそうで怖い…

A. 備考欄に「メール連絡希望」と書き添えましょう。 一括査定サイトを利用する際、要望欄に「仕事中のため連絡はメールでお願いします」と一言入れるだけで、電話攻撃を大幅に防げます。また、紹介されている「信頼できる一括査定サービス」を絞って使うのも有効です。

【対策】買取(即現金化)と仲介(高く売る)を使い分ける

現状を打破するには、以下の2つの出口を検討しましょう。

  • 仲介(ちゅうかい):少しでも高く売りたい人向け 不動産会社に宣伝してもらい、一般の買い手を探す方法です。時間はかかりますが、高く売れる可能性があります。
  • 買取(かいとり):今すぐ不安を消したい人向け 不動産会社が直接あなたの家を買い取ります。価格は仲介の7割〜8割程度になりますが、最短数日で現金化でき、仲介手数料もかかりません。

「とにかく早く手放してスッキリしたい」のであれば、買取を視野に入れるのが賢い選択です。

※1
「契約不適合責任」とは?
(けいやくふてきごうせきにん)

売った後に「雨漏りが見つかった」「シロアリがいた」という場合に、
売主が修理代を負担する責任のことです。
買取なら、この責任を免除されるのが一般的なので、古い家でも売った後に
ビクビクする必要がありません。

※2補足
「仲介手数料」の落とし穴
(ちゅうかいてすりょう)

仲介は高く売れますが、手数料や修繕費がかさむことも。
買取は価格こそ下がりますが、手数料0円、リフォーム不要なので、
「手元に残るお金(手残り)」で考えると、実は買取の方がお得だったという
ケースも珍しくありません。

「仲介の最高値」と「買取の確実な値」の両方を知ることで、初めて冷静な判断ができます。

まずは一括査定を使って、あなたの家が今どちらの道(仲介 or 買取)に進むべきか、プロの数字を比較することから始めましょう。

仲介と買取をもっと詳しく知りたい方は下記の記事を読んでみてください。

この記事のまとめ

まずは「売れる可能性」を複数の視点で確認しよう

今のまま待っていても、状況が好転することは稀です。

まずは、今のあなたの家が「本当はいくらで売れるのか」という最新の市場価値を確認することから始めましょう。

一社の意見だけを信じるのではなく、複数の査定サイトを活用して、多角的に判断することが成功への近道です。

管理が大変になる前に。まずは今の「市場価値(売れる値段)」を正しく把握しましょう。

一括査定について詳しく知りたい方は下記の記事を読んでみてください。

売るかどうか決まっていなくても相場を確認できます。まずは今の「市場価値(売れる値段)」を
複数社で正しく把握しましょう。

入力は1分~価格を確認するだけでも大丈夫です。