所有してから5年経過しないと損するの?
購入してからの年数で決めるタイミング

「いつかはこの家を売って、新しい生活を始めたい」 そう思いながら、気づけば数年が経っていませんか?

不動産の世界では、「あとで」という判断が数百万円の損を招くことが珍しくありません。

特に2026年、日本の不動産市場は大きな転換点を迎えています。

まずは「本当に今売るべきか」をご自身の状況と照らし合わせながら整理してみることが大切です。

この記事でわかること

  • 家を売るタイミングによる価格の変動
  • 2026年の今は売り時?の判断
  • 改めて考える売却のことの整理

売ったり買ったりを何度も経験している私も実行した考え方を、はじめての方でもわかるようにまとめています。

そのほか売却について整理したい方には家を売るか迷ったときに整理すること(Step1)の記事から読んでみてください。

1. 「あとで」が命取り?不動産価格が下がる前に知りたいこと

2026年現在、不動産価格は高止まりの状態ですが、いつまでもこの状況が続く保証はありません。

市場の潮目が変わる可能性

金利の上昇や、都市部以外の需要低下により、「売りたくても売れない」時期がやってくるリスクがあります。

好条件のエリア、建物に関しては高需要、高価格を維持する一方で地方は空き家、築古物件が増えて状況が悪化する懸念もあります。

競合が増えるリスク

近隣で似たような物件が先に売り出されると、あなたの家は「比較対象」にされ、値下げを余儀なくされます。

「相場がいい時に売る」のは鉄則ですが、それ以上に怖いのは「売りたい時に、買い手がいない」という状況です。

単純に考えて、今後日本の人口は減る一方ですから、中古住宅が増えても購入者はいなくなります。

今のところ、中古物件の需要があるのは買取業者が別の需要を見込んで買取、修繕、リフォームなどを行っているためです。

中古物件の需要と価格上昇は比例していません。

個人が民泊などで利益を出すためには単純な戦略だと続かないとみています。

もし「売る」か「貸す」かで迷っているなら、売却と賃貸の判断ポイント(Step2)も参考にしてみてください。

2. 築20年、30年の壁。建物価値がゼロになる前に動くメリット

日本の木造住宅には、残酷な「価値の賞味期限(減価償却:建物が古くなるにつれて価値が下がること)」があります。

購入希望という視点で中古物件の条件をみてみる

一戸建ての場合、築20年を過ぎると建物の価値はほぼゼロ(土地代のみ)と評価されるのが一般的です。

近年の中古物件市場で重視される条件をまとめてみました。

構造と耐震性の基準新耐震基準(1981年6月以降築)を満たし、構造上の問題が無い。
※基礎のヒビ割れ、傾き、雨漏り、シロアリ被害の有無など
築年数と資産価値木造は築20年以内、マンションは築25年以内、大手ハウスメーカーの建物だと品質が維持されている場合もある。
建物の状況確認リフォーム履歴、メンテナンス状況、管理の良し悪し、建物の瑕疵(欠陥)の有無、違法な増改築などは無いか。
環境と周辺状況確認周辺の騒音の有無、街灯、公園など環境面など。ハザードマップによる浸水リスク、再建築可能かどうか。
資金計画上記を踏まえた修繕、リフォームの必要性。住宅ローンの控除(減税)の適合可否などで総合的に判断する。

築年数が古く、買い手が受けられる税制メリットもないと、結果として売却価格を下げざるを得なくなります。

「まだ住めるから大丈夫」と「市場で価値がつくか」は別物です。建物の価値が残っているうちに動くことは、不動産売却で後悔しないため(Step3)の鉄則です。

売却するかどうかを迷っている方は下記の記事も読んでみてください。

3. 【40代・50代の住み替え】ライフステージから考える売り時

40代や50代の方は、住宅ローンの残債と、これからの教育資金・老後資金のバランスに悩む時期でしょう。

収入が減っているから不安…

ローンの完済年齢と収支の確認をして

老後、住宅ローンを払えなくなるケースは増えています。

収入減やボーナス払いの負担から生活が破綻している事例が多く

専門家への相談は早めがおすすめです。

もしも自分の状況が判断できないという方には

家を購入して支払いができなくなり、後悔している人が実際に経験した
定年のボーナス払いやそのほかの項目について、自分に置き換えて考えてみてください。

今現在もギリギリのところでやりくりされているのであれば、早めに考えておくべきです。

住宅の今後を考える:後悔したくない維持費の負担となる内容
「広すぎる家」の維持費が心配…

破綻する前に対策を考える

子供が独立、広い家は誰のためのものでしょうか。

固定資産税も、火災保険料も不要な部屋に対して払っているもの。

そんな考えが頭をよぎるならば、それは買換え、住替えのタイミングかもしれません。

私は損保会社の経験があり、近年の自然災害の多さによる保険料上昇を目の当たりにしてきました。

長期で保険をかけている方、満期後の保険料はきっとびっくりしますよ。

現在は長期でも5年がもっとも長い保険期間となり、今後も上昇は止まりません。

維持管理費、光熱費、保険料、修繕リフォーム費用などを考慮すると、家がただ広いことには魅力のない時代となり、老後はとくに負担が増えるだけ…と感じます。

家族構成が変わるタイミングは、絶好の「売り時」を考えるときだと思いますよね。

あわせて、不動産売却でよくある失敗例を事前に知っておくことで、スムーズな住み替えが可能になります。

4. 税率が倍違う「所有期間」のルール

家を売って利益が出た場合、国に納める税金が発生しますが、これには「期間のルール」があります。

これらの税制を活用できるかどうかが、手残り資金に直結します。

少しでも資金を残せるように詳しく確認してみましょう。

※売却の具体的な流れについては家を売る方法(Step4)で解説しています。

5年の壁:譲渡所得税

譲渡所得税については所有した期間によって税率が変わります。

家を買ってから5年以内に売ると税率が高い(約40%)、
5年を超えてから売れば税率が約半分(約20%)に下がります。

百万円単位で金額が変わるため、あなたの家の計算も事前に確認してみましょう。

いくらで売れるかでシミュレーションするためにも相場を知っておくと安心です。

所有期間による「手残り金額」の比較表

2026年現在の税率に基づいた比較です。

「5年の壁」による税負担についてお伝えします。

※計算をシンプルにするため、売却益(譲渡所得)が1,000万円出る例でシミュレーションします。

具体例で確認する、譲渡所得の計算方法

◆補足事項 ◆

※厳密には、建物は古くなった分だけ価値を差し引く(減価償却)ルールがあります。
上の事例の3,500万の取得費には家の中古価格または新築の際の建築価格、購入にかかる仲介手数料などプラスして、さらに購入してからの経過年数に応じた減価償却分を引きます。
(上の事例の3,500万は全て計算済みの価格として考えます。)

※取得した購入金額が不明、契約書を無くして証明できない場合に、法律では「売れた金額の5%で買ったことにする」といった厳しいルールがあります。

譲渡所得の計算式

  • 売れた金額:4,700万円
  • 差し引く合計:3,700万円(買った代金 3,500万 + 売る費用 200万)

4,700万円 ー 3,700万円 = 1,000万円(利益)これが譲渡所得

この「1,000万円」の利益に対して、所有期間(5年を超えているか、いないか)に応じた税金がかかってくることになります。

短期譲渡税
1,000万円×39.63%=396万3千円
1,000万円ー396.3万円=603万7千円が手元に残る。 

長期譲渡税
1,000万円×20.315%=203万1,500円
1,000万円ー203万1,500円=796万8,500円が手元に残る。

【5年以内か、5年超で売るかの比較判断表】

3000万円特別控除

マイホームを売る場合、利益(譲渡所得)から最大3000万円まで差し引ける特例があります。

マイホームを売る方についてはこの特別控除で首都圏エリア外はほぼ譲渡所得分が控除されるのではないでしょうか。

注意してほしいのは相続などでマイホーム以外の不動産を売却する場合です。

但し、相続の場合は相続する前に所有者が住んでいた期間を引継ぎ、合わせて相続後の年数をプラスします。

※細かな計算についてはケースバイケースのため専門家に確認してください。

【地域別Q&A】都市部と地方、私の家の「正解」はどっち?

売却のタイミングについて、よくある質問をまとめました。

都市部のマンションですが、2026年以降も待てばもっと上がりますか?

都市部の利便性が高いエリアは底堅いですが、投資目的の買い手が多いため「金利」の影響をダイレクトに受けます。金利が上がれば買い手の予算が減り、価格が頭打ちになるリスクがあるため、「過去最高値圏」と言われる今、一度査定して利益を確定させるのが賢い選択です。

地方都市の場合、冬に家を売るのは避けるべき?

一般的に不動産は春(3月)が動きますが、地方の積雪地域では「秋(10〜11月)」に査定・売り出しを始めるのが戦略的です。雪が積もると庭や外構、基礎の状態が確認できず、買い手が警戒して決断を春まで先延ばしにすることが多いからです。雪が降る前に現物を見せ、冬の間に契約・春に引き渡しという流れが理想的です。

地方で築30年を超えています。更地(さらち)にしてから売るべきですか?

独断で壊すのは危険です。最近は「古民家リノベーション」の需要もあり、古い家付きの方が安く買いたい層に響く場合があります。まずは「家付き」で売り出し、反応を見てから更地にするか検討するのが、解体費用の無駄を防ぐポイントです。

仲介と買取の違いを知らない方は下記の記事を読んでみてください。

この記事のまとめ

「高く売る」より「適切な時期に売る」のが成功の鍵

本当の成功は、単に高値を目指すことではなく、「次の人生の計画に合わせたタイミングで、確実に売ること」です。

不動産査定は、今すぐ売るための契約ではありません。いわば、あなたの資産の「健康診断」です。

  • 今の家がいくらで売れるのか?
  • ローンを完済して手元にいくら残るのか?

あなたの家は今いくら?「売り時」を逃さないために、まずは最新の相場を確認することから始めてみましょう。

「営業電話がしつこそう」と不安な方は、不動産査定が無料の理由と賢い対策をチェックしてみてください。

入力は1分~価格を確認するだけでも大丈夫です。